ライヴに行かない日々

こんなに長くライヴを全く観ない生活はいつぶりなのか、ちょっと思い出せないのですが、2月中旬を最後に1本もライヴに行っていません。新型コロナウイルス感染拡大防止のためライヴが中止もしくは延期となり、レポート取材することになっていた私の仕事も必然的に無くなったり先送りになったりしました。仕事とは別にプライベートで観たかった、楽しみにしていた公演もすべて中止・延期となっています。致し方ないですが、とても残念ですし、厳しい現実にも直面しています。

1本のライヴ取材につき、ノート約1冊分のメモを取ります。暗闇の中で猛烈にペンを走らせ、自分にしか判読できない乱れた文字で。2月下旬から3月は私が継続的に取材してきたアーティストのライヴが偶然にも密集している時期だったので、ノートをたくさん用意していましたが、それらは真っ白なままです。

ライヴ取材に限らず、インタヴューなども含め、いつまでこの仕事を続けられるのかな?と最近強く思うようになりました。理由はコロナ禍だけではありませんけれども、今の状況を一つの節目と捉え、未来の自分が過去を振り返った時、心に残っているであろう出来ごとを記録しておこう、と思い至りました。悲観的になって……というよりは、人生の転機と捉えたい、というニュアンスです。事態が好転した場合も(もちろん、それを強く願いますが)、記憶の整理整頓をしておくことは無駄にはならないはず。

細かいことはまだ決めていません。仕事の思い出をぽつぽつとここに綴っていこうかなーと考えています。固有名詞は基本的に出さず、私の感じたこと・考えたことを中心に、回想録みたいに書くつもりです。自分に今できることの、ほんの一つとして……。

出番を待つノートたち